エラー - NHK
NHKの連続テレビ小説「エール」で、女優の柴咲コウさんが演じる歌手のモデルにもなっている大正から昭和にかけて世界的に活躍したオペラ歌手、三浦環の写真、850枚が山梨県山中湖村の教育委員会に残されていることがわかりました。
明治17年、東京生まれの三浦環は、大正から昭和にかけて本場ヨーロッパでも活躍した日本人初の国際的なオペラ歌手として知られ、現在放送中のNHKの連続テレビ小説「エール」で女優の柴咲コウさんが演じる歌手、双浦環のモデルにもなっています。
三浦環は太平洋戦争が激化した昭和19年に山梨県山中湖村に疎開していて、村の教育委員会に三浦環の公演の様子やプライベートなど捉えた850枚に及ぶ写真が残されていることがわかりました。
このうち、三浦環の名が世界に知られるきっかけとなったオペラ「蝶々夫人」などを手がけたイタリアの作曲家、プッチーニと写っている写真は、大正9年、プッチーニの山荘に招かれたときに撮影されたとみられるということです。
また、昭和17年に茨城県に慰問に訪れた際の写真は世界的な名声を得ているにもかかわらず、質素な舞台の上で歌う様子が捉えられています。
このほか、大勢の仲間に囲まれながら砂浜に埋もれている様子や、東京の自宅で飼い猫のかたわらで炊事をしている様子などプライベートを捉えた写真も数多く残されています。
写真は、7年前、三浦環の知人から村に寄贈されたということで、村の教育委員会では資料保存や展示に向け三浦環本人や背景に映っているものの分析と整理を進めています。
山中湖村教育委員会の野村晋作主任は「写真を通して多くの人を引きつける魅力ある女性だと伝わってきます。朝ドラをきっかけに写真を通して功績だけでなく人柄も伝えてたい」と話していました。
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